台風接近で早退した場合の賃金 < 一労働日の一部を休業した場合の休業手当 >

   
つい 最近、 まだ 6月 だというのに、台風 が 近畿地方 を 直撃 しました。
 
閉店時間 を 早めた お店 も チラホラ ありましたね。

この場合 、  従業員に 支払う 賃金 は どうなるんでしょう?。
 
基本的な ことですが、最近 良く 聞かれるので、
 
 < 一労働日 の 一部 を 休業した場合 の 休業手当 >  

 について、 メモ  して おこうと 思います。

時給 1,000円 で、 1日6時間 ・ 週3日 (月・水・金) 勤務のパートタイム労働者が、 台風接近のため 2時間 早く帰った例を考えてみます。 


1.従業員の方から“早く帰らせて欲しい”と申し出て、会社が了承した場合。


ノーワーク ・ ノーペイの原則により、2時間分は無給になると思います。

でも、帰れなくなった時、会社が面倒を見てくれるのでしょうか?。なんだか納得いかない労働者の方もおられるかも知れませんね。


2.会社の判断で早く帰らせた場合。


会社都合の休業となるので、休業手当について考えてみます(台風は “ 天災地変等の不可抗力 ” なので、そもそも “ 会社都合 ” ではないじゃないか!・・・との考えもあると思いますが、“台風接近のため”程度で実害等もない場合、認められないと思います)。

<労働基準法>
(休業手当)
第二十六条 使用者の責に帰すべき事由による休業の場合においては、使用者は、休業期間中当該労働者に、その平均賃金の百分の六十以上の手当を支払わなければならない。

今回の例では“賃金が日もしくは時間によって算定され”る従業員なので、平均賃金の百分の六十とは結局、時給1,000円×6時間×60%=3,600円・・・というコトになると思います(労働基準法 第12条の1)。

で、2時間早く帰ったってことなので、この日支払われた賃金は、時給1,000円×4時間=4,000円ですね。

したがって、この日は、

会社が支払った賃金 4,000円 > 支払わないと行けない休業手当 3,600円

・・・ となるので、結論:この場合でも早く帰った2時間分は無給となるでしょう。


結局、今回の例では、どちらにしても無給となる感じですね。


念のため図にすると、次のようになります。

一労働日の一部が休業の場合の平均賃金の例

なお、今回は時給のパートタイム労働者の例なので、休業手当の基となる賃金は、 時給 × 1日の労働時間 みたいな計算をしましたが、労働基準法の条文上、基となるのは平均賃金です。
通常の賃金ではないことに注意が必要です。実際、誤解が多い部分のようで、社労士試験なのでヒッカケ問題にも良くでてきます。

0 コメント: